【案内状】青谷高校3年生が取り組むムラサキウニの駆除効果実証実験、効果が見えてきました!
情報解禁日時:2023年10月16日 12時08分
鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会(委員長:鳥取県漁業協同組合 代表理事専務 大磯一清)では、令和4年度より青谷高校において行われている学習カリキュラム「青谷学」で「鳥取県の漁業」の課題に取り組む2、3年生を対象に「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」ウニ授業プログラムを行うとともに、「青谷学」において高校生自身が自発的に取り組むウニ学習を支援してきました。
今年度は、6月から「青谷学Ⅱ」(3年生)において、藻場の消失をまねいているムラサキウニの大量発生への新たな対策として、青谷町(長和瀬・夏泊)を含む県内各地の漁業者が取り組んでいる「集中駆除」の効果について、実証実験に取り組んできたところ、駆除区と非駆除区での効果が目に見えてきました。(これまでに、約1カ月おきに計3回実施)
ついては、ぜひ実証実験の効果を確認いただきたく、下記のとおり今年度4回目及び5回目(最終)のムラサキウニの駆除効果実証調査の実施について、ご案内します。
なお、この取り組みは、現在、鳥取県沿岸全域で問題となっているムラサキウニによる食害を主な要因とする藻場衰退を切り口に、海の問題について学び、体験し、考えていくもので、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として行われます。
記
1 日時 4回目 10月17日(火)午後2時半~3時半
5回目 11月21日(火)午後2時半~3時半
2 場所 長和瀬漁港(鳥取市青谷町長和瀬669-4)
3 実施者 鳥取県立青谷高等学校 3年生6名
(地域の課題を生徒自らが目を向け行動する学習カリキュラム「青谷学」において実施)
4 支援者 海のプロフェッショナルである当実行委員会の古田事務局長
5 内容
・漁業者が取り組む集中駆除の有効性を確認するための実証試験を行う(全5回)。
・長和瀬漁港内に設けた試験区内で高校生が海(水深1m程度)に入り、箱メガネ等でウニを探しながら、区画内のウニがいなくなるまで駆除を行う。
・駆除区画内のウニの残存数とウニが確認された位置を調査し、駆除区画周辺からのウニの侵入の有無や侵入量の把握、藻場の再生効果について調査を行う。
6 現場の状況
駆除区において、ウニがほぼいなくなるとともに、海藻の芽生えが確認され、効果を実感しています。
今後、11月の最終の実証実験後に、活動内容をとりまとめ、学内での報告のほか、県内でウニの駆除に取り組む漁業関係者に情報提供する予定です。
また、今後、駆除ウニを用いた加工品づくりにも挑戦し、ウニの利活用を促進するための方策も検討します。
7 その他
海の状況によっては、延期になりますので、取材を希望される方は、事前に鳥取県漁業調整課に御連絡をお願いします。
<団体概要>
団体名称:鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会
(公益財団法人 鳥取県栽培漁業協会)
活動内容:鳥取県漁業協同組合、鳥取県、農林中央金庫らが官民一体となり、藻場の衰退の要因となっているムラサキウニの商品化をモデルケースとした海の豊かさの啓発等により、地域とともに鳥取の豊かな海を取り戻すことを目的に活動。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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