ジェンダーレス対応「男女共用セパレーツ水着」本格販売開始 昨年テスト販売で3校が導入、現在200校以上が検討中
情報解禁日時:2023年04月24日 10時01分
フットマーク株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:三瓶 芳)は、男女デザインが同じジェンダーレス水着「男女共用セパレーツ水着」の本格販売を開始いたします。
「男女共用セパレーツ水着」は上下が分かれたセパレーツ型で、長袖の上着はできるだけ露出を軽減し紫外線対策にも有効です。またボトムスはハーフパンツを採用しており、体のラインが出にくい形状になっています。男女同じ仕様にすることで性別などを気にせず水泳の授業に参加できるよう開発しました。
価格は6,710円~7,150円(税込小売希望価格)で、カラーはコンのみ。120cmから4Lまでの10サイズで展開いたします。
今年度は学校単位の採用だけでなく、一般向けに4月19日(水)よりオンライン販売も開始致します。
楽天:https://item.rakuten.co.jp/ukiukiya/132200/
本店:https://www.ukiuki.jp/SHOP/132200.html
【開発の背景】
きっかけは4~5年前に「どの水着を選んでいいか分からない」という性の悩みを持つ生徒さんがいるという販売店さんからのご相談でした。同様の問い合わせが年に数件あったものの、すぐには開発に至りませんでした。一方で2015年に中学生とともに水着を開発した際、男性生徒が提案した水着は足首まで隠すデザインだったこともあり、性別を問わず「肌を露出したくない」という声を社内では認識しつつありました。また「水着姿になるのが嫌」であることが水泳授業の参加率に影響しているのではないかという課題もあがっていました。
昨今、学校現場においてはLGBTQへの理解や関心が高まる中、制服も自由に選べるようになるなど新しい取り組みが進んでいます。スクール水着においては、昭和から平成、令和へと男女それぞれ形の変化はあるものの、男女別のデザインが根強く、性差による違いが露わになるようなものが多いのが現状でした。そこで男女同じ形にすることで性別による水着の選びにくさを払拭し、内面と外見で性の異なる生徒も迷わず選び着ることができる水着を開発しました。
【2022年度の実績と現在の反響】
昨年度はテスト販売で東京都と兵庫県の公立中学校の計3校が、従来の水着と選択できる形で導入。1学年の約半数の生徒が「男女共用」を選んだ学校もありました。今年度はすでに200校以上の学校が導入を検討しています。「ジェンダーレス対応」や「肌を見せたくない」という声に応えるだけでなく、「肌の疾患が気になる」「手術跡を見せたくない」「日焼けしたくない」など様々な悩みを解決する水着として、幅広く受け入れられる水着として提案しています。
【商品の特徴】
男女共に身体的な違いが表れる部位(胸、腰、お尻など)はゆったりしたシルエットになるよう素材を変え、パターンを微調整。体型の違いが目立たないデザインにしました。上着は一枚で着て泳げます。またロック機能式のファスナーと引き手部分にはガードを付け、不意に開かない工夫をしています。撥水加工を施しているため濡れても軽く快適な着心地です。
パッドが必要な生徒には、パッドが差し込めるポケットをつけていますが、裏地を黒にし、パッと見てパッド用ポケットと分からないような仕上げにしています。
パンツは布帛(ふはく)素材を使い、体に密着しない生地を使用。パンツの内側はインナーパンツ付きなので万が一めくれた場合にも肌が見えない安心感があります。股上は深めの設計で、座っても背中が見えにくい仕様です。また左右に空気の抜け穴を付け、水中で膨らみにくくしています。
【改良点】
①上着めくれ防止
水中ですそがめくれないか心配という声から、めくれ防止ループを付けました。
②上着にも撥水加工
パンツのみであった撥水加工を上着にも施しました。パンツにには空気の抜け穴があるため、水中でも軽さを感じます。
【開発担当者の声】
生徒さんの気持ちに寄り添いながらデザインしました。一番の特徴は男女同じ形にし、ユニセックスで着られることです。水泳特有の動きやすさに配慮し、入水時や入水後の不快感を軽減(動きやすくするための伸縮素材や吸水しても重くなりにくい撥水加工など)、体型や肌の露出を抑えるよう意識しました。この水着を着ることで水着に対する不安を払拭し、水泳授業に前向きに取り組めるお手伝いができればと願っております。そして本来の目的である水泳技術の習得に繋がれば、これ以上の喜びはありません。
【着用した生徒の声・先生の声】
・水着姿が気にならず、授業に集中できました(生徒)
・水中でも泳ぎやすかった(生徒)
・寒い時期でも寒さが気にならず、水泳授業に参加できる(先生)
・5段階評価で成績をつけるなら4か5!(生徒)
・肌や体毛が隠せて日焼け防止もできてよかった(生徒)
・学校の水泳授業で着ても泳ぎには問題がなかった(先生)
【採用校/長野県岡谷市岡谷西部中学校・先生インタビュー】
ttps://www.youtube.com/watch?v=xMkVbonf-H0
【商品概要】
品番 | 132200 | ||
商品名 | 男女共用セパレーツ水着 | ||
価格(税込小売希望価格) | 6,710円 | 6,930円 | 7,150円 |
サイズ | 120cm、130cm、140cm、150cm | S、M、L、LL | 3L、4L |
カラー | コン | ||
素材 | トップス、インナーパンツ(撥水加工):ナイロン85%、ポリウレタン15% パンツ(撥水加工):ポリエステル94%、ポリウレタン6% | ||
仕様 | ・前面総裏地がついています ・パッドは付いておりません。140cm以上は差し込みタイプのパッドが収納できる仕様です ・上着の裾めくれ防止のためのループが付いています ・セット販売のため上下別々の購入はできません | ||
個人購入先 4月19日より販売開始 | フットマークオンラインショップ楽天店 https://item.rakuten.co.jp/ukiukiya/132200/ フットマーク直営オンラインショップ https://www.ukiuki.jp/SHOP/132200.html |
【参考1:スクール水着をとりまく変化】
以前は学校生活における制服や水着などは「指定されており着用を強制されるもの」という認識が当たり前でしたが、近年は選択肢も増え「選べるもの」へと認識も変わりつつあります。
時代の変化とともに、形も女子生徒はワンピース型からセパレーツ型へ。また男子生徒の水着も股下が長くなり、露出が軽減されているデザインの変化が見られます。
2004年に発売し、2010年頃から認知され始めた長袖や半袖型の上着「シャインガード」は、主に紫外線対策を目的としていますが、露出を軽減したいという理由で着用する生徒も増えています。またすでにジェンダーレス水着としてシャインガードを導入している学校もあります。
【参考2:1,200人に聞いたスクール水着意識調査】
小学校5年~中学校2年生の男女とその親1,200組に「スクール水着に関する意識調査」を実施。
「どんな水着が着たいか?」という問いに対し、どの年代も「着替えやすい」がトップでしたが、次いで「露出が控え目」がランクインしました。中学2年生女子に至っては、「着替えがしやすい」と同率1位という結果でした。男子は、中学生以上が顕著に「露出が控え目」が増えている傾向にありました。
また「ラッシュガード」の着用許可(図1)については「誰でも着用できる」が45.6%、「申請すれば着用できる」が22.8%と合わせると68%の学校で許可されていることが分かりました。実際に着用している生徒は37.9%で、その「ラッシュガードを着用する理由」は、「紫外線防止」が1位。2位に「肌を露出したくないから」となりました。
フットマークでは2010年頃から本格的に「シャインガード(ラッシュガード)」を販売しておりますが、その販売枚数は年々増加しています。発売当初は「紫外線対策」が主な理由でしたが、アンケート結果(図2)からもわかるように、その着用の目的は広がっています。
多様化の時代にあったスクール水着は「選択肢」を増やすことが重要です。「誰一人取り残さない水着」、それは「1/1の視点のものづくり」を大事にしてきたフットマークだからこと取り組む使命でもあると考えています。
【調査概要】
タイトル:学校の水泳授業で着用する水着の意識調査水着に関する意識調査
調査対象:小学校5年生~中学校2年生とその親1,200組
調査期間:2023年3月
調査方法:インターネットによる調査(クロスマーケティング)
調査地域:全国
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フットマーク株式会社 | |
所在地 | 東京都墨田区緑2-7-12 |
代表者 | 三瓶 芳 |
設立 | 1950年4月28日 |
資本金 | 8500万円 |
従業員数 | 56名 |
リンク | https://www.footmark.co.jp/ |