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    「外来種は悪い魚なの?」生物多様性と山、川、海のつながりを学ぶ体験学習!【とっとり海調査隊】を開催しました!

    2023年10月7日(土)、8日(日) 1泊2日 【場所】鳥取県智頭町・岩美町・鳥取市

    情報解禁日時:2023年10月19日 07時42分

    一般社団法人 海と日本プロジェクトinとっとりは、10月7日(土)と8日(日)に小学5・6年生が、鳥取県智頭町の山と川、そして岩美町の海でのフィールドワークを通じて、山・川・海のつながりと生物多様性について学ぶ「とっとり海調査隊」を開催いたしました。
    現在、智頭町の渓流・北股川では外来種「ブラウントラウト」が「イワナ」「ヤマメ」など在来種の住処を奪う問題が起きています。また、岩美町の海では「ムラサキウニ」が大量発生し、藻場が失われる「磯焼け」などの問題が発生しています。
    今回の体験学習では、参加者が山や海で起きている環境の変化や課題について学び、こうした課題を食い止めようと奮闘する地域の人たちの活動について理解を深め、身近な自然を守るためにはどうすればいいかを考え、行動につなげることを目指しました。
    このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

     

    イベント概要

    開催概要:「山、川、海のつながり」「生物多様性」について学ぶ体験学習。「柿の葉寿司」は海の魚を山間の町で食べるための知恵と工夫が詰まった料理として、参加者が調理に挑戦しました。また、智頭町の山では外来魚・ブラウントラウトの駆除を見学。日本海では、磯焼けの原因となっているムラサキウニの駆除や活用について学びました。2日間の学びを通して、身近な場所で環境の変化や、元々鳥取にいた生物や海藻が減ってしまっていること、外来種が増えることにより、在来種の多様性が失われてしまうことなどを学び大切な山や海の自然を次世代へ残すために出来ることを子どもたちに考えてもらいました。

    日程:2023年10月7日(土)~8日(日)1泊2日

    開催場所:鳥取県智頭町(芦津渓谷、ちえの森ちづ図書館、民宿23号中島)、岩美町(なだばた、渚交流館)鳥取市(多鯰ヶ池)

    参加人数:鳥取県内在住の小学5~6年生 18名

    ゲスト:さかな芸人ハットリさん

    協力団体:鳥取県漁業協同組合、鳥取県漁業協同組合網代港支所女性部、千代川漁業協同組合、鳥取環境大学、芦津財産区、良菜会、岩美町立渚交流館、智頭町、岩美町 ほか

     

    厄介者の外来魚「ブラウントラウト」の駆除を見学!

    岡山県との県境にある山間の町、鳥取県智頭町。中心街から車で1時間ほど山道を走ると美しい渓流が出迎えてくれます。しかし、この渓流ではある問題が発生し関係者の頭を悩ませていました。実は外来種の「ブラウントラウト」が繁殖し、「イワナ」「ヤマメ」などの在来種を捕食。在来種の生息環境を奪ってしまうという事態が起きていました。千代川漁業協同組合では、禁漁期の10月に電気ショッカーによるブラウントラウトの駆除を2015年から毎年行っていて、今回は特別にその様子を見学することができました。

    子どもたちは、電気ショッカーに興味深々の様子。電気ショッカーでの駆除が始まると、30分ほどで5匹のブラウントラウトが捕獲され、子どもたちは水槽に移したブラウントラウトに実際触れてみたり模様を観察しました。

    千代川漁協智頭支部の竹下理事からは、ブラウントラウトが県外から釣り人によって持ち込まれた可能性があることや、ブラウントラウトが繁殖することで在来種が生息地を奪われ、ヤマメやイワナなどは上流であったり下流に住処を追いやられてしまったこと、毎年駆除を行っているが組合員の高齢化も進んでいるため駆除が追いついていないという現状が説明され、子どもたちは一度外来魚が繁殖してしまうと、元々の生態系を取り戻すのが難しいことを感じているようでした。また、外来魚に詳しいさかな芸人ハットリさんは、ブラウントラウトを始めとする外来魚は元々人間の都合によって持ち込まれたもので、外来魚自体に罪は無いこと。ただ、元々いた在来種の魚がいなくなってしまうことを防ぐため、生態系を維持するため駆除を行わなければならないことを伝えていました。

    駆除を見学した子どもたちからは「こんなに身近に外来魚がいるというのは知らなかった。」「悲しいことだけど、在来種が絶滅するから駆除すること仕方がないのかなと思いました。」などの感想が聞かれました。

     

    豊かな海には豊かな森が不可欠!?未来への願いを込めた葉っぱ流し

    智頭町の森林で行われた山、川、海のつながりを学ぶ授業では、芦津財産区の綾木さんと鳥取環境大学の太田准教授が講師を務め、手入れがされた森とそうでは無い森を実際に見学しました。子どもたちは、落ち葉などが朽ちて栄養となり、川に流れ出て海の栄養となること。ただ、栄養が多すぎると海の汚れの原因にもなることも学びました。また、太田准教授からは、間伐された森では光が地表まで届き様々な植物が育ち、それがスポンジの様な役割を果たして適切な量の栄養が川を通じて海へ流れると説明があり、改めて山、川、海のつながりを体感しているようでした。

    そして、学びの締めくくりは、自分が感じたこと、未来へのメッセージを表現します。子どもたちは「タラヨウ」の葉にクロモジの特製鉛筆で「おいしい魚をありがとう。」や「いつまでもキレイな山や海で遊べますように。」など、それぞれメッセージを記して川へと流しました。

     

    「郷土食・柿の葉寿司」から山と海のつながりを学ぶ!

    続いて、山、川、海のつながりを学ぶため挑戦したのは、智頭町の郷土料理「柿の葉寿司」作りです。海から遠く離れた智頭町では海の魚を美味しく食べるため、古くから柿の葉寿司が食べられてきました。講師を務めたちえの森ちづ図書館の葉狩さんからは、魚を腐りにくくするためタンニンという防腐効果がある柿の葉を使用したことや、昔は農家の庭先には柿の木が必ずあり、その葉にさまざまな効果があると知っていた先人の知恵が詰まった料理であることが説明されました。そして、子どもたちは塩マスを一口サイズに切り、柿の葉の上に酢飯とともに載せ、アクセントとして山椒をトッピング。子どもたちは郷土料理を通して、昔からある山と海のつながりについて体感しているようでした。

     

    外来魚「ブラウントラウト」の味は?命をいただく大切さを学ぶ!

    そしてお待ちかねの夕食です。この日のメニューは、自分たちで作った柿の葉寿司…そして、駆除した外来魚ブラウントラウトの塩焼きです。もちろん、全員がブラウントラウトを食べるのは初めてのこと。はじめは恐る恐るブラウントラウトを口に運んでいた子どもたち。しかし、一口食べてみると想像以上に美味しかったようで、みんな残さずに食べていました。厄介者で駆除の対象となっていたブラウントラウトですが、智頭町では町のイベントなどでブラウントラウトの塩焼きを振舞っていることも紹介され、子どもたちは大切な命を無駄にすることなく活かすことを学んでいました。

     

    異変は海でも…ムラサキウニの増殖と磯焼けについて学ぶ

    続いて、舞台を岩美町へ移動し海の学習です。異変は海でも。岩美町の沿岸ではムラサキウニが大量発生し、海藻を食べ尽くしてしまう「磯焼け」が発生していました。講師を務めた鳥取県漁業協同組合の古田さんは豊かな藻場と枯れている藻場の違いを説明。豊かな藻場は魚の住処となり、産卵の場所となり、豊かな生態系を維持するためには欠かせないものであることや、その他にも水質の浄化であったり、二酸化炭素を吸収するなど多くの役割を果たしていると説明がありました。鳥取県漁協では、豊かな藻場を再生するために、昨年度から漁業者やボランティアダイバーの方たちと区画を決めてムラサキウニの集中駆除を実施。また、鳥取県産のブロッコリーなどをエサにして、身が少ないムラサキウニの畜養を行うなど藻場を再生するための駆除と活用について取り組みを進めていることを説明していました。

     

    多鯰ヶ池でカヤック!子どもたちの前に現れた外来生物は…?

    続いては、楽しみにしていたカヤック体験です。当初は岩美町の海での実施を予定していましたが、この日は波が高かったため鳥取砂丘近くの多鯰ヶ池(たねがいけ)に場所を変更。岩美町立渚交流館のインストラクターの方からライフジャケットの着用方法について学ぶと、子どもたちは力いっぱいオールを漕ぎ池に繰り出していきました。実はこの多鯰ヶ池でも、ブラックバスやブルーギルなど外来魚が繁殖し、電気ショッカーを使った集中駆除も行われるなど生態系をどう守るかが課題となっていました。カヤックの体験中には、湖畔にたたずむヌートリアの姿も。思いもよらず出会った外来生物に子どもたちも興奮したり驚きながら、カヤックを楽しんでいました。

     

    環境を守るため「大切にしたい事」「伝えたい事」を表現する!

    「山、川、海のつながり」「生物多様性」について学んできた子どもたち。2日間の体験学習のまとめでは、さかな芸人ハットリさんが生態系を守るために出来ることとして、捕まえた生き物を別の場所で放さないことと飼った生き物は最後まで面倒を見ることが大切だと子どもたちに訴えました。

    そして、最後に挑戦したのが「豊かな環境を守るための願いを込めた」柿の葉寿司のパッケージデザイン制作です。子どもたちは、ハットリさんにサクラマスの特徴を聞いたりしながら、イラストや文字でオリジナルのパッケージを仕上げました。

    子どもたちが手がけたオリジナルパッケージの「柿の葉寿司」は、イベントで販売されるほかスーパーマーケットでも販売する予定です。

     

    参加した子どもの声

    (子ども)

    ・川や海を守るため、ポイ捨てをしないこと。ごみを拾っていきたい。

    ・外来種がいて在来種がいなくなるのは問題だけど、外来種自体が悪いわけではないことが分かった。みんなで考えていかないといけないなと思った。

    ・山と川と海とがつながっているのは知っていたけど、こんなに深い関りがあるというのは知らなかった。

    ・森の栄養が川から海に出て、海の生き物の栄養になっていることが分かった。

    (講師)

    ・「環境の多様性を守ることの大切さを」学んでもらえたと思うので意義深いと感じた。


    <団体概要>

    団体名称:一般社団法人 海と日本プロジェクトinとっとり

    URL:https://tottori.uminohi.jp/

    活動内容:鳥取の海に密着した情報を発信しながら、鳥取の海の今を伝え未来につなぐ活動をしています。

    日本財団「海と日本プロジェクト」

    さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

    https://uminohi.jp/

     

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    所在地 東京都千代田区内幸町1-3-3内幸町ダイビル8階
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