インターネット詐欺リポート（2022年10月度） 動画配信サイトに詐欺サイト動画 コメント欄には詐欺サイトURL

2022年10月度のインターネット詐欺リポートでは、動画配信サイトを狙ったフィッシングサイトについて取り上げます。

目次

-今月のトピック

-フィッシングサイトカテゴリ別構成比

-JCBのフィッシング詐欺サイトに注意

-フィッシング詐欺被害防止のポイント

-サイトを無料診断「詐欺サイトチェッカー」

-2022年10月 詐欺サイト検知率リポート

今月のトピック

10月度は先月増加した三井住友銀行のフィッシング詐欺サイトは減少し、国税庁のフィッシングサイトが増加しました。また先月注意喚起を行ったイオンクレジットカードのフィッシングサイトが2位にランクインしています。

詐欺ウォールで調査・収集したフィッシング詐欺サイト

ブランドランキング

10月上旬に行われた日本でのスポーツ大会の競技を紹介するタイトルの動画が複数確認されています。動画は静止画でそのコメント欄に海外サッカーなど様々な競技を無料で見れるとうたうフィッシング詐欺サイトのURLが投稿されておりました。11月は国際的なサッカー大会のイべントがあり、正規サイトのコメント欄にこういったフィッシング詐欺サイトのURLが貼られる可能性もあり注意が必要です。

動画視聴詐欺サイト

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

また先々月よりヨドバシカメラのフィッシング詐欺サイトが増加傾向にあり、10月度は10位にランクインしています。ヨドバシカメラ公式サイトではフィッシングサイトはメール等で拡散されていると報告されており、非常にシンプルなデザインで見た目にて判断することは難しいサイトとなっており注意が必要です。

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

フィッシングサイトカテゴリ別構成比

下記グラフは詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイトのカテゴリ別構成比を表したものです。銀行の構成比が前月に比べ30ポイント減少、先月の大幅な増加は9月のみの傾向でしたが、一定の報告はあるため引き続き注意が必要です。またECサイトの構成比の割合が増加しており、前月にくらべ13ポイント増加、また「その他」は国税庁のフィッシングサイトが大半を占めています。

JCBのフィッシング詐欺サイトに注意

JCBのフィッシング詐欺サイトの報告数が増加しています。ここ数か月間は報告数に大きな動きがありませんでしたが、11月に入り報告件数が急増しています。またえきねっとの報告数も増加傾向にあり、注意が必要です。

※画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。

フィッシング詐欺被害防止のポイント

メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する

メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスする。 または、怪しいサイトを診断する無料サービスを利用し事前にURLをチェックする。

個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する

クレジットカード会社などでは、個人情報やクレジットカード情報などについてメール・SMSでの問い合わせは行っていないため、情報入力させるページに誘導するメールには細心の注意を払いましょう。

SSL通信が提供されているかどうかチェックする

個人情報（メールアドレスやクレジットカード番号など）を入力するページのアドレスバーに鍵マークが表示されない場合には、注意が必要です。ですが昨今ではSSL通信されている偽サイトも登場しており、アプリやブックマークからサービスサイトへアクセスするほうが安全です。

ログインID・パスワードの使い回しを控える

複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使い回していると、フィッシング詐欺によってログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使い回しはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。

詐欺サイトを無料で診断「詐欺サイトチェッカー」

日々増加するインターネット詐欺、詐欺サイトかどうかをチェックできるサービス「詐欺サイトチェッカー」 を提供開始しました。詐欺ウォールが独自で収集した詐欺サイトのブラックリストと各官公庁から通報のあった詐欺サイトのブラックリストを元に無料で気になるサイトをチェックします。

2022年10月 詐欺サイト検知率リポート

詐欺ウォールとは日本人をターゲットにしたインターネット詐欺をブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。従来の検知手法である「ブラックリスト検知」に加え、詐欺ウォール独自のネット詐欺検知エンジンである「ヒューリスティック検知」「AI検知」のトリプルブロックで、ウイルス対策ソフトでは検知困難な巧妙な手口の詐欺サイトを検知します。

詐欺ウォールを開発・提供するBBソフトサービスでは、公的機関などとの連携によって収集した詐欺サイトURLを利用し、定期的に詐欺サイトの検知率調査を行っています。2022年10月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知率は95.3％と他社と比較し高い結果となりました。

＜検知率調査概要＞

https://www.sagiwall.jp/report/about_report.html

＜調査期間＞

2022年10月19日（水）25日（火）26日（水）

＜調査対象URL＞

公的機関などから提供された詐欺サイトURL計298件

＜調査結果＞

2022年10月 詐欺サイト検知数リポート

2022年10月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数は4,896,574件で、2022年9月と比較すると、32,700件減少する結果となりました※。

※以下記載のアプリバージョン以上の詐欺ウォールを利用しているお客様のアクセス数値を集計 Windows版：3.3.0 / macOS版：3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4