岩手を代表する魚「サケ」と海について考えていこう!「いわてマリンキッズプロジェクトin釜石」を開催しました!
情報解禁日時:2023年08月09日 19時21分
一般社団法人海と日本プロジェクトin岩手は、2023年7月26日(水)~27日(木)に岩手県釜石市、大槌町にて「いわてマリンキッズプロジェクトin釜石」を開催いたしました。岩手県内の小学5、6年生22名が参加し、岩手を代表する魚「サケ」とこれからの岩手の海について体験学習を通して考えました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
・開催概要:「サケ」は岩手県が全国でも有数の漁獲量を誇りますが、ここ数年さけの漁獲量は激減しています。この「海の変化」に対して、なぜそのようなことが起きているのか、「いわてマリンキッズプロジェクトin釜石」では、この原因・課題を探り、その対策としてふ化事業や養殖事業の現場でどのような 取り組みが行われているのかを学び、子どもたちのこれからのアクションにつなげていきます。
・開催日程:2023年7月26日(水)~27日(木)
・開催場所:岩手県釜石市、大槌町
・参加人数:小学5、6年生 22人
・協力団体:(株)かまいしDMC
岩手の「サケ」に起こっている問題について考えていこう!
岩手県は全国と比べて多くの「サケ」が獲れることで有名で、県を代表する魚に「南部さけ」が選ばれるなど、昔から岩手県の産業や食文化を支えてきました。しかしここ数年は採れる量が少なくなってきています。そこで、1日目はその原因について突き止めるべく、まず、「サケ」の身に起こっている問題について岩手県水産技術センター漁業資源部の技師である太田 倫太郎さんからお話しをお聞きしました。
岩手のサケの回帰率が低下しており、漁獲量が大幅に減少していることを学びました。岩手の海の環境の変化や、サケがどのような環境に生息しているかなど、育ち方や環境についても学習した後、実際に、船に乗って近年需要が高まっているサクラマスの養殖を行う釜石湾内の生簀の施設を見学しました。子どもたちは、あまり乗ることのできない船での移動を楽しみながら、初めて見る養殖施設に興味津々の様子でした。
岩手の海の中を見てみよう!
2日目は、午前中に「おおつち海の勉強室」で東京大学大学院新領域創成科学研究科の北川貴士教授らからお話を聞き、サケの漁獲量が減少している要因として、海水温の上昇などが考えられることを学びました。午後は、岩手の海の中でどのような変化が起こっているのか実際に見て調べるため、三陸ボランティアダイバーズの協力のもと、釜石根浜海岸でシュノーケリングを行いました。海水温の上昇に伴い、近年は岩手の海で、沖縄で有名なグルクンや、ミノカサゴ、ヨスジフエダイ、アイゴの群れなどが見られることもあります。小学生たちはシュノーケリングを通して、岩手の海の様子を観察し、藻場や魚種の変化などを学びました。
最後に、2日間の振り返りを行い、イベントを通して学んだこと、知ってもらいたい実情や取り組みを、イラストに表現し、そのイラストのキャッチコピーを考え、ポスター作成も行い、2日間の集大成として学んだことをそれぞれ発表し合いました。「温暖化を防ぐために、節電するなど自分に出来ることをしたい。」という意見がありました。2日間の工程を終え、「サケ」とについて学んだ子どもたちは、「海の生き物についてもっと調べたい。」という声が聞かれるなど、海の魅力を再発見し、海にとても関心を持った様子でした。
後日、岩手県内の水産加工品会社と連携して、今回のオリジナルイベントの内容のほか、作成したポスターをデザインに起用し、オリジナル商品の開発を行います。
参加した子ども・保護者からの声
【参加した子どもからの声】
・世界中の海が繋がっていることを改めて感じた。
・海水の温度の影響で、魚が変化していることなど、温暖化について知らなかったことを学んだ。
【保護者からの声】
・シュノーケリングなど家庭では体験できないことができ、貴重な体験となった。
・環境教育は自分自身で感じないと身につかないと思われ、海の大切さ等を学ぶ役に立ったと思う。
<団体概要>
団体名称:(一社)海と日本プロジェクトin岩手
活動内容 :県民と海のつながりを深めていくために、次世代を担う子どもたちや若者を中心に海への好奇心をもち、行動を起こす運動を推進。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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