日本の母乳バンク設立第一人者の挑戦!「母乳バンク」で極低出生体重児の命をつなぐプロジェクト
情報解禁日時:2023年11月06日 17時30分
一般社団法人日本母乳バンク協会は、より効率よく安全・安心なドナーミルクをより多くの赤ちゃんに提供するため、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」にてクラウドファンディングを実施中です。
母乳バンクはたくさんのご支援のもと発展し、昨年度は800人以上の赤ちゃんにドナーミルクを提供できました。しかし、現在の低温殺菌器ではすでに処理できる限界にきており、最新式が必要です。さらに、今の処理器が故障した場合、数か月にわたり機能が停まるため、バックアップとしても必要です。誰一人取り残すことなくよりよいドナーミルクを届けたいと思っています。
▼CAMPFIRE内プロジェクトページはこちらから(2023/12/29 23:59:59まで)
https://camp-fire.jp/projects/view/657949
【母乳バンクとは】
1500g未満で生まれる赤ちゃんは、年間5,000人以上。
小さく未熟な消化器官では、粉ミルクの成分を上手に消化吸収出来ないことが特徴です。
そんな赤ちゃんの成長に欠かせない「母乳」。しかし、病気や投薬などの影響で、母乳を与えられないお母さんがいます。
そこで、母乳バンクは、母乳がたくさん出るお母さんから母乳を提供してもらい、その母乳を低温殺菌など処理をしたうえで必要な赤ちゃんに提供します。
母乳バンクで処理した「ドナーミルク」は、1500g未満で生まれた極低出生体重児、さらに小さい1000g未満の超低出生体重児の治療を行うNICU(新生児集中治療室)を持つ病院に供給します。
2018~2019年では10施設のみであった利用施設が、2019~2021年3月では55施設、2022年は78施設と、ドナーミルクの重要性が認められ、使用頂ける施設は増加しています。
ドナー登録を頂いたお母様にご自宅で搾乳して頂いた母乳は、冷凍便で日本母乳バンク協会に運ばれ、使用後の長期的な安全を確認するためシリアルナンバーの付与、システムへの登録を行います。
その後、異物の目視確認、低温殺菌前後に細菌検査を行い、安全が確認されたドナーミルクを再冷凍します。再冷凍されたドナーミルクは、要請頂いたNICUのある施設に冷凍便で発送されます。
「母乳バンクについて」一般社団法人日本母乳バンク協会より:https://jhmba.or.jp/guide.php
【実際に母乳バンクを利用された方の声】
■CASE1 600gに満たない体、今は順調に成長しています。
緊急帝王切開後、お母様の意識が戻らず、医師より説明を受けたお父様がドナーミルクの使用を決められました。産後2日で意識が戻られたお母様は、最初は複雑な気持ちになられたとのことですが、結果としてドナーミルクを使用していなかったらどうなってしまっていたのか・・・と仰っています。
■CASE2 1300g未満で誕生…「少しでも助けられるなら」
お母様の体調が悪化され、緊急搬送の後、そのまま緊急帝王切開となられたご家族のお話です。冷凍保存をされているドナーミルクに対し、最初は栄養の心配がありましたが、医師より母乳(ドナーミルク)を早期にあげることの重要さを聞き、「赤ちゃんが少しでも助けられるなら」との気持ちで出産後一晩で使用を決められました。ドナーミルクという選択肢があることを知って欲しいとのお声を頂いています。
■CASE3 750g未満で誕生「ドナーミルクを飲んでいて安心した」
検診時に赤ちゃんの心拍の異常が見つかり、紹介先の病院でそのまま緊急帝王切開に。病院で受け取ったパンフレットでドナーミルクについて理解を深められ、お母様の身体で母乳が出る準備が整うまでの間「ドナーミルクで赤ちゃんの免疫を補うことが出来れば」との思いで、ドナーミルクをご使用になりました。ご自身の母乳ではないものの、小さく生まれた赤ちゃんがドナーミルクを飲んでいる姿を見た時には、とても安心されたとのお声を頂いています。
もちろん、お母様の母乳が赤ちゃんにとってはベストですが、ドナーミルクは海外では“bridge=つなぎ”と呼ばれることがあります。
ドナーミルクはあくまでもお母様の母乳が準備出来るまで、粉ミルクが消化吸収できるまで大きくなるまでの“つなぎ”。
母乳があげられないお母様にとっては、お母様の母乳の分身です。
母乳とドナーミルク、成分、免疫、衛生面全てにおいて優越はありません。ドナーミルクは極低出生体重児にとって代替の利かない、大切な「薬」であり「非常食」です。
ドナーミルクの存在が、献血のような身近な存在となるよう知名度を上げる草の根活動も母乳バンクは一生懸命行なっております。
【粉ミルクではダメなのか?】
栄養価が高く、安全な粉ミルクがある今、当然の疑問だと思います。母乳にはお母様の免疫というメリットはありますが、健康な赤ちゃんは粉ミルクでも元気に育ちます。
それでも母乳バンクが絶対に必要な理由、それは保育器に入った小さな赤ちゃん「超、極低出生体重児」さんの特徴にあります。
小さな赤ちゃんが大切な保護者様から離れて保育器に入らなければいけない理由は様々なのですが、超、極低出生体重児さんにとって大きな理由の一つが身体の様々な器官の未熟さです。
肌は血管が透けて見えるほど薄く、皮下脂肪も極めて少ないため、体温や水分を自力で温存することが出来ません。肌と同様に、内臓もとても薄くデリケートなため、丈夫な赤ちゃんが消化吸収できる粉ミルクの成分を上手に消化吸収することが出来ないのです。
消化吸収が出来ないために状態が悪化し、残念ながら命を落としてしまう赤ちゃん、命は繋げたものの予後が悪く後遺症の残ってしまう赤ちゃんもいます。
【ドナーミルクの役目】
母乳には未熟な臓器がお母様の胎内にいるのと同じように健康に育っていくための特別な栄養成分が含まれているため、超、極低出生体重児さんには出生後可能な限り早くから(生後12時間以内)母乳を与え始めます。
そのため小さな赤ちゃんを出産されたお母様は、まだ直接母乳を吸うことが出来ない小さな赤ちゃんのために、頑張って搾乳をし赤ちゃんに届けます。
産後直ぐに推奨されている搾乳回数は1日に8〜12回、分泌量が落ち着くまでの間はお母様の心と体はストレスでいっぱいになります。
そしてお母様の身体で母乳を作る準備が整う前の出産、ご病気で使用されているお薬の影響、お母様の体調が悪く搾乳よりも治療を優先しなければいけない等、お母様ご自身の母乳を赤ちゃんに渡せないケースも多々あります。このような場合、赤ちゃんはもちろん、お母様もとても辛い思いをされます。
そんな時に、お母様の代わりに成長に必要な栄養成分を届けるのが母乳バンクがお届けする、ドナーミルクの役目です。
【クラウドファンディングプロジェクト概要】
・プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/view/657949
・プロジェクト名:【母乳バンク】迫る供給の限界。年間5000人の極低出生体重児の命をつなぎたい!
・目標金額:15,000,000円
・募集期間:2023年12月29日まで
【水野克己氏のコメント】
昭和大学医学部小児科教授、一般社団法人日本母乳バンク協会代表理事
水野克己
1987年より小児科医として、35年間の間に50,000人以上のお子様に医師として携わってまいりました。
日本母乳バンク協会は前回、前々回と多くの方のお力添えにより、大赤字による存続の危機を脱し、東京以外初となる母乳バンク@関西を藤田医科大学病院内に設置出来ることとなりました。
2021年10月以来、個人寄付は約3000名、サポーター企業(ピジョン・カネソン・三田理化工業・シノテスト・ミキハウス・コカコーラ・茨城新聞・Prolacta・リコー・Margalet・ATOM・沢井製薬・
伊藤園・BSケア)も10を超えております。
こんなにも多くの方が小さな赤ちゃんを気にかけて下さることを知り、心が温まると同時に、皆様のお心添えを確実に届けるため更に身を引き締めました。
医療は日進月歩、超低出生体重児への効果についても含め、日々研究が進んでいます。赤ちゃんを元気に退院させることに熱意を注がれている勉強熱心な新生児、小児科の先生のお陰で、ドナーミルク供給量が増え、新たな低温殺菌器の導入が喫緊の課題となりました。極低出生体重児さんが必要な分だけドナーミルクを飲めるよう、再度皆様にお力をお貸し頂きたく存じます。どうか宜しくお願お願い申し上げます。
関連資料
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『【母乳バンク】迫る供給の限界。年間5000人の極低出生体重児の命をつなぎたい!』PR事務局 | |
所在地 | 東京都港区赤坂1丁目12-32アーク森ビル35階(PR事務局所在地) |
代表者 | CAMPFIRE『年間5000人の極低出生体重児の命をつなぎたい!』PR事務局 |
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リンク | https://camp-fire.jp/projects/view/657949 |