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    鍛冶屋の包丁で魚を捌いてみよう 『日本さばける塾 in能登』を開催しました!

    情報解禁日時:2026年03月07日 10時00分

    一般社団法人 海のごちそう推進機構と株式会社ふくべ鍛冶は、魚を実際にさばくこと、地域の海洋変化や魚種の変遷を学ぶこと、さらに地域の郷土料理に根差した調理体験など、日本の豊かな海の食文化を継承し輪を広げる取組み「日本さばける塾 in 能登」を2月22日(日)に開催しました。

    このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

     「日本さばける塾 in 能登」イベント概要                 

    • 日程:2026年2月22日(日) 

    • 開催場所:コンセールのと 

    • 参加人数:17名(能登で災害支援を行う団体の方や、地元の鍛冶文化に関心のある方々) 

    • 主催:一般社団法人 海のごちそう推進機構、株式会社ふくべ鍛冶 

    • 協力:下平鮮魚店 

    1.能登の海を知る:海洋状況の変化と独自の食文化

    はじめに、宇出津で鮮魚店を営む下平真澄氏より、近年の海洋状況についてお話を伺いました。全国的な海水温上昇の影響は能登にも及んでおり、かつては見られなかったサワラが獲れるようになった一方で、メバルやクロダイなどの磯魚が減少している現状や、ウニによる「磯焼け」の影響についても説明がありました。

    一方で、変わらない能登の魅力として紹介されたのが、独自の食文化です 。宇出津ではクジラの刺身が日常的にスーパーに並び、すき焼き風にして食べる文化があることや、タラの子をまぶした「鱈の子付け」、この時期の風物詩である「干し鱈」や「岩海苔」作りなど、能登の豊かな暮らしの一端を学びました。

    2. 能登の文化を知る:地域のお困りごとから生まれた「イカ割き包丁」            

    続いて、株式会社ふくべ鍛冶の干場健太朗代表より、地元の知恵が詰まった「イカ割き包丁」の歴史が語られました。スルメイカ漁獲量の日本三大漁港である小木エリアの女性たちの「従来の包丁は重くて使いにくい」という声から生まれたこの包丁は、小魚から中型魚まで軽快にさばける優れものです。日本刀と同じ鋼(はがね)を用いた抜群の切れ味と、地域の人々に寄り添った商品造りを続ける「野鍛冶」の精神に参加者は深く感心していました。

    3. 捌き方を知る:プロが教えるカワハギとイカの調理術

    実技指導では、漁師としても活動する万行一也氏が登場し、能登で日常的に親しまれているカワハギとイカの捌き方をレクチャーしました。

    • カワハギ:基本の三枚おろしから、刺身となめろうにする工程を説明しました。

    • イカ:腹を割いて内臓をとり、胴部と足に分けて刺身にする工程を説明しました。

    • プロの技:なめろうに納豆を一粒入れて叩くことで食感を保つ秘訣や、イカの肝を醤油に漬けて即席の塩辛を作る方法など、料理人のバックグラウンドを持つ万行氏ならではの知識が披露されました。

    • 参加者の反応:カワハギの腹にみっちりと詰まった肝を見て、参加者からは「わぁっ」と期待の声が上がりました。

    4.実践と試食:イカ割き包丁で能登の味覚を堪能

    レクチャーの後は、参加者が実際に「イカ割き包丁」を手に取って調理に挑戦しました。

    • 調理体験:参加者は講師陣にアドバイスを仰ぎながら、カワハギ2匹とイカ1杯を捌きました。2匹目には包丁の扱いに慣れ、手際が良くなる姿も見られました。

    • 試食の時間:自分たちで捌いた刺身を、濃厚な「肝醤油」で堪能しました。新鮮な魚を味わえる能登の醍醐味に、会場は笑顔に包まれました。

    • 個性豊かな一品:なめろうは細かく叩いたり、食感を残すために荒く叩いたりなど、加減や味付けにそれぞれの個性が表れ、自分だけの味を楽しむ様子が見られました。 

    5.震災後の海を知る:困難を支えた海の恵みと「身体知」

    震源地から5キロの集落に住む万行一也氏より、地震後の海の生活についてお話を伺いました。約3メートルの隆起により、かつての海が陸や浅瀬に変わるなど劇的な変化があったものの、それによりタコやサザエが獲れやすくなり、震災後の孤立期間中は住民同士が協力して海の資源で食を繋いでいたことが語られました。能登は山と海の資源と人間の身体知が循環する生活ができる場所、そう語った万行氏は「魚を捌ける能力は立派な身体知。特に能登に住むお爺ちゃんお婆ちゃん達はその身体知を当たり前に持っているので、是非交流の際に魚を捌けることを伝えてみて。」と伝えました。

    6. 鍛造を知る:職人の技が光る包丁づくりの現場

    最後はふくべ鍛冶の鍛造場へ移動し、イカ割き包丁が造られる工程を見学しました。鍛造師の原冬二郎氏によるデモンストレーションでは、炭火で熱せられた真っ赤な鉄の塊がハンマーで叩かれ、みるみる包丁の形になっていく様子に、参加者からは感嘆の声が上がりました。自分たちが魚を捌いた包丁が、この場所で職人の手によって造られているという物語に触れ、道具としての包丁への関心を深める時間となりました。イベント終了後、イカ割き包丁を購入される方もいらっしゃいました。

    参加した子ども・保護者からの声

    ・ずっと気になっていた『イカ割き包丁』。見た目は小さいのに、カワハギの硬い骨もスパッと切れてびっくりしました。

    ・見るのと実際にやるのは大違いですね。1匹目はボロボロだったけど、2匹目でコツを掴んだ時は嬉しかったです。」

    ・なめろうに納豆を入れるなんて意外!食感が全然違って、これなら家でも真似できそう。

     

     

    <団体概要>

    団体名称:一般社団法人 海のごちそう推進機構

    URL:http://sabakeru.uminohi.jp/

    活動内容:日本さばけるプロジェクトの運営

         (日本さばける塾・YouTube「さばけるチャンネル」の企画・運営などの業務)

     

    団体名称:株式会社ふくべ鍛治

    URL:https://fukubekaji.jp/

    活動内容:野鍛冶として山の道具・海の道具・暮らしの刃物の製造と販売

     

     

    日本財団「海と日本プロジェクト」

    さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

    https://uminohi.jp/

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    日本さばけるプロジェクト(海と日本2024)
    所在地 北海道函館市旭町6-14
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    リンク http://sabakeru.uminohi.jp/
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