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    【ニュースリリース】今津灯台ツアーでわかった“見る観光”から“理解する体験”へ

    ― 西宮・今津の海・酒・文化をつなぐモニターツアー実施報告 ―

    情報解禁日時:2026年01月09日 10時15分

    今津灯台歴史文化再発見コンソーシアム(大関株式会社、西宮市、株式会社シード)は、今年度より「今津灯台歴史文化再発見プロジェクト」を開始。今回、調査検証事業の一環として、2025年11月28日(金)西宮市今津地区に現存する日本最古の現役灯台「大関酒造今津灯台」(以下今津灯台)を核に、地域の歴史・文化・食・信仰を体験的にめぐるモニターツアー「今津灯台ものがたり―海と酒が灯す、歴史の光―」(参加者:国・県・市の関係機関、観光協会、旅行会社など20人)を実施しました。

    本ツアーは、今津灯台を中心とした“港まち文化体験”の商品化に向けた試行であり、参加者アンケートでは「とても満足」「価値ある体験だった」との声が多数寄せられ、今後の展開に向けた大きな成果となりました。 この取り組みは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施しました。

    今津灯台と参加者(国・県・市の関係機関、観光協会、旅行会社など20人)

    ツアーの趣旨

    西宮・今津地区は、江戸時代から海運と酒造りを生業とした港まちとして栄え、海と酒と文化が交錯する独自の歴史を持ちます。その象徴のひとつが、民間が設置し今も点灯する「今津灯台」です。

    今津灯台は1810年、大関株式会社の創業家である長部家五代目・大坂屋長兵衛によって、今津港を出入りする船のために私財を投じて建てられました。灘の酒は樽廻船で江戸へ運ばれ、「下り酒」として高い評判を博し、今津港は酒荷の出港地として最もにぎわった時期もありました。

    この灯台には、そうした航海の安全と港の繁栄を願う思いが込められています。

    以来200年以上にわたり、“酒と文化を運ぶ希望の灯”として人々に親しまれています。

    本ツアーは、こうした“多層の歴史”を一日で立体的に体験できるプログラムとして構成しました。

    それにより、食・芸能・信仰・酒造りといった地域文化を一つのストーリーとして体験し、次年度の商品造成につなげることを目的としています。

    ツアー行程(概要)

    今回のツアーは、今津灯台を“ゴール”とし、その成立背景を紐解くための手がかりを地域の文化資源に散りばめました。大関本社の歴史、海運と信仰を伝える西宮神社、地域文化が結実した能楽堂、そして地元食材を使った食の体験を通して、参加者は「なぜ今津に灯台が生まれたのか」を物語として理解できる構成としました。

    ●大関本社

    冒頭のオリエンテーションでは、地元ケーブルテレビが制作した「今津灯台の歴史動画」を視聴し、参加者に物語の全体像をつかんでもらいました。動画は、創建より215年が経過する今津灯台誕生の背景や港まちの歴史をまとめたものです。樽廻船と海運の役割、灯台建設に込められた想いなどを学びました。

    ●西宮神社

    本殿で正式参拝を行った後、

    ・酒造りの神様を祀る末社

    ・酒蔵が寄進した灯籠

    ・海の守り神を祀る社

    などを巡り、海と酒、信仰の深い結びつきを確認。

    往時の酒造家・船乗りたちが抱いた祈りが、現在の境内の佇まいに受け継がれていることを体感しました。

    西宮神社本殿での正式参拝

    ●静和館(オリジナル弁当/酒ペアリング)

    ツアーのために特別に地元兵庫産の食材を多く盛り込んだオリジナル弁当を開発。

    A5ランクのサロマ牛のステーキをメインに、ツブ貝を灯台の形に盛り付けた前菜や大関の酒かすを用いた“かす汁”など、

    「灯台 × 酒造り × 地元食材」を表現した料理が並び、参加者から高い評価を得ました。

    オリジナルのお弁当と灯台をモチーフにしたツブ貝の前菜

    ●西宮能楽堂(文化解説・体験・「高砂」鑑賞)

    今津では、古くから教育・文化への貢献を重んじる気風があり、その積み重ねが現在の能楽堂の存在につながっています。

    当日は能の所作体験のあと、能楽 シテ方・梅若流の重鎮、梅若基徳氏による「高砂」を鑑賞。

    「住吉の神に呼ばれ、船で向かう」という物語は、今津の港文化とも響き合い、参加者から「地域の歴史と能が一つにつながった」との声が寄せられました。

    能の体験

    ●今津灯台(外観・内部見学)

    長部家5代目大坂屋長兵衛が海の安全を願って建て、いまも現役で灯りをともす、今津灯台を特別公開。

    内部見学と港の景観を通し、江戸期から続く港まちの暮らしを追体験しました。

    今津灯台の見学

    ●魁蔵(マイクロブリュワリー見学)

    灘五郷・今津郷の新しい酒文化として注目されるブリュワリーを訪れ、醸造現場を見学。

    伝統と創造が共存する今津の魅力を感じる時間となりました。

    ●静和館(利き酒体験)

    最後は大関独自の味わいマップを使ったきき酒体験で締めくくり。

    酒の世界を“視覚化して理解する”仕組みがわかりやすいと好評でした。

    味わいマップ

    ●関寿庵(土産物)

    静和館でアンケートを記入後、大関ブランドショップ「関寿庵」で提出していただき、今津灯台の写真がデザインされたオリジナルラベルのワンカップを配布しました。

    また、ここでしか買えない限定のお酒や酒かすを使ったお菓子など、灯台を守ってきた日本酒産業から生まれた、様々な商品を購入することができました。

     

    見どころと得られた効果

    今回のツアーは、文化財・食・芸能・酒造りを一体で体験できる点が「他地域にはない価値」と評価されました。

    特に、灯台を中心に西宮・今津の歴史が一本のストーリーとして理解できる構成は、「観光素材の新しい見せ方」として高く評価されています。

    さらに、一般販売価格(想定6万円)に対し、インバウンド向け商材を扱う参加者からは「十分に妥当」「これほど多面的に文化を体験できるツアーは少ない」との声が多く寄せられ、プレミアム観光商材としてのポテンシャルが確認されました。

    ●灯台の価値を“物語”として体感

    動画鑑賞→講話→現地見学という導線により、「歴史を知り、現場で感じる」という学習効果が非常に高かったとの評価が多く寄せられました。

    ●地元食材を使った料理がツアーの質を引き上げた

    今回のために特別に仕立てた料理の評価が高く、大満足という声多数。特に”ツブ貝の“灯台盛り”、“大関の酒かすを使用したかす汁”は「ツアーのテーマと料理がつながっている」と高評価。

    ●文化の厚みがある地域としての再認識

    能楽堂の体験・解説は日本人でもなかなかできないと満足度が高く、海や西宮とのつながりを描く「高砂」鑑賞が、今津の文化土壌の豊かさを印象づけました。

     

    アンケート(速報)

    満足度:9割以上が「満足・とても満足」

    今津灯台への再来訪意向:7割 課題としてアクセスの悪さが挙げられた。

    他者への紹介意向:8割以上

    ツアー価格(6万円を想定):日本人向けはコンテンツの内容を見直し、3~4万円台に。

    インバウンドなら5~6万円でも妥当という声が多かった。

     

    今後に向けて

    本ツアーは、今津灯台を中心に、酒造・海運・芸能・食文化など、多様な資産を連動させることで、西宮・今津のブランド価値向上と地域内回遊の促進につながることが確認され、単なる観光体験にとどまらず、地域が持つ文化資源を再発見し、未来へつなぐための取り組みとしても大きな意義を持ちました。

    今後は本事業で新たに発見した今津灯台の魅力や地域とのつながりをブラッシュアップし、より「見える化(例:ツアー商品化、灯台イベント、PR動画制作、グッズ制作等)」することで、今津灯台の価値を多くの方に広めていく予定です。

     

     

    <海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業>

    日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、持続可能な灯台利活用事業の開発を実施する団体に対して資金面および企画運営の助言等のサポートを行う事業です。灯台を訪れる人を増やし、海や周辺地域への興味関心を高めることを目的とした単体または複数の灯台を活用する事業企画を対象とします。

    海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/

    海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/


     

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    海と灯台プロジェクトのプレスリリース

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    海と灯台プロジェクト
    所在地 東京都港区赤坂7-10-9 赤坂伊藤ビル2階
    代表者 波房 克典
    設立 2020年11月1日
    資本金
    従業員数 3名
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